デジタルネガを使った暗室プリント体験

通常、暗室におけるプリントではフィルムを現像したネガを用いる。しかし、デジタルデータからネガを作成してプリントする技法があることを知り、東京都写真美術館が開催している「モノクロ銀塩プリントワークショップ(ハイブリッド方式)」で体験してきた。

以前からデジタルネガに興味はあったのだが、自分で試すには敷居が高い(プリンタ、専用の紙(ピクトリコ)が必要)ため、写真美術館のワークショップへの参加を狙っていたのだ。

今回は2枚プリントすることができた。ボランティアスタッフの手で印刷されたデジタルネガは4×5のサイズだった。このサイズのネガを見るのは初めてだっため、なかなか新鮮だ。そのままでも結構見られるため、ポジフィルムだともっとすごいのだろう。

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印刷されたネガは、片面にインクが乗っているため、乗っていない側から見るとボンヤリとしている。上の写真はインクが乗っている面を下にしている。

ネガのサイズが大きいが、プリントでやる事は35mmと変わらない。暗室でのプリントは4〜5年ぶりだったが、結構体が覚えているもので、すぐにサクサクとプリントできるようになった。

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RCペーパーにプリントされた写真。1カットにつき5〜6枚プリントした。ボランティアスタッフの方にアドバイスを頂きつつ完成に追い込んでいく作業は楽しいもので、あっというまに時間が過ぎてしまった。

プリントの質だが、ネガからプリントした写真を最後に見たのがかなり前なので比較するのは難しい。が、やはり黒色は綺麗に出ていると思う。同じ画像をネットプリント等で出力して、見比べてみたい。

久しぶりの暗室作業だったが、PCでやるのに比べ、やはり作業自体が楽しい。紙に絵が浮び上がる瞬間や、暗室から出て光を当てる時間を検討したりするのは、PCでは味わえない。年に一度位、レンタル暗室で作品を作るのもいいなと思った。

そうそう、今回は引伸機を使って印画紙に焼いたのだが、実際にはデジタルネガを印画紙に密着させて焼き付ける方が主流らしい。この方法だと引伸機が必要ないので、自宅でプリントする敷居が下がる……うっかり機材を揃えたくなるので注意しないといけない。