「カレーって一体何だろう」という疑問を受けて、それってビールだなと思った
今日、みんなでカレーを食べた帰り、新卒の人が「最近カレーがなんだかよくわからなくなってきた。カレーって何だ」と言っていて、興味深かった。というのも、自分も考えたことがあるから。今の会社に入ってからいろいろカレーを食べる経験をして、幅の広さに驚き、カレーって何なのだ、と思ったのであった。割とすぐに「こういうのもあるのか!」と楽しめるようになったのだけど、それはクラフトビールやベルギービールをいろいろ飲んだ経験があるのかもしれない。日本の大手ビールに慣れた状態でそれ以外の多様な味を体験するとこれはビールじゃないと思うことがある。極端なものは濃かったり、苦かったり、酸っぱかったりするしね。でも、味の幅広さを一度受け入れるとそれを楽しめる。日本のピルスナーもやはり美味しいことに気づけて、一石二鳥なのである(日本のピルスナー、ビアガーデンでジョッキキでも飲めるし、料亭でグラスでも飲めるし万能だやばいと最近思っている)。
カレーとは何か、ビールとは何かという疑問について、自分の中で答えは出ていない。というより、出さないようにしている気がする。答えを出してしまうより、出さずに新しいものに出会い続けたいのかもしれない。強固な答えを出してしまうと、そこから外れるものは否定するか、答えを変えて受け入れるかしないといけない。それって大変で、エネルギーが必要だろう。出さないままでいる方が、柔軟に受け入れられるのではないか?自分が好きなものはこれだ、なぜならこうだからだという意見はいいと思う。こういう話どこかで見たなと思ったら、ちょうど1週間ほど前に渡部さとる氏が「わからない」ことをわからないままにする 態度の保留という記事を書いていた。これは写真の話だが、ベースとなる考え方は近いだろう。もちろん、業務で使う技術を決めるような場合は一定の基準に従って結論を出さないといけないが、そうじゃなければわからないままでもいい場面はたくさんある。結論を出すのと同じくらい大事な考え方だろうなあ。
いろんなカレーを食べて楽しんで、それと同じくらいいろんなビールを飲んで楽しもう。