Org-mode 7.9.1の新機能(Org Capture編)
2012-09-03にOrg-modeのバージョン7.9.1がリリースされました。 今回は、キャプチャに追加された新機能を紹介します。
コマンド:org-capture-string
プロンプトで入力した文字列がテンプレートの注釈として挿入されます。
org-captureでは
- ‘M-x org-capture’を実行
- テンプレートを選択
- 入力
ですが、org-capture-stringだと
- ‘M-x org-capture-string’を実行
- ミニバッファから文字列を入力
- テンプレートを選択
- 2で入力した文字列が挿入された状態で入力
となります。バッチモードで使う際に便利そうです。
変数:org-capture-templates-contexts
キャプチャのテンプレートが使えるコンテキストを設定できます。 下記のように設定すると、org-modeでキャプチャした時だけ”t”のテンプレートを使うことができるようになります。
`scm
(setq org-capture-templates-contexts
‘((“t” ((in-mode . “org-mode”)))))`
コンテキストはデフォルトで4種類用意されています。自分で関数を書けば、かなり柔軟にテンプレートを操作できそうです。 ホスト名、ネットワーク、時間帯等いろいろ条件を設定すれば便利になるでしょう。
- in-file: マッチするファイルでのみ使用できる
- in-mode: マッチするモードでのみ使用できる
- not-in-file: マッチするファイルでは使用できない
- not-in-mode: マッチするファイルでは使用できない
テンプレート:%l
リテラルリンクを挿入するためのテンプレートです。 %aはリンクと文言がセットだけど、%lだとリンクしか挿入されません。
変数:org-capture-bookmark
nil以外をセットすると、キャプチャした際に自動的にブックマークに追加します。
テンプレート?%
^{PROMPT}と連携させるようですが、使い方がよくわかりませんでした。
空行挿入の制御
キャプチャした時に、エントリの前か後に空行を挿入するための設定です。
-
エントリの前にi行の空行を挿入する
-
エントリの後にi行の空行を挿入する
フック:org-capture-prepare-finalize-hook
キャプチャの最終プロセスが始まる前に実行されるフックです。