写真のワークショップ12回目(オリジナルプリントとは、写真のコンテキストとは)
座学の日。最初のテーマはオリジナルプリントについて。なんとなく、その名前から、作家本人が焼いたものを指すのかなあと思っていた。でも実はそうじゃなくて、サインされているものを指すらしい。言われてみると、そりゃそうかとなる。自分でプリントしない人もいるだろうし、インクジェットの場合どうするのということになる。
エディションの話を挟みつつ、ウィリアム・エグルストンの話に。写真は見たことがあったけど、何がすごいのかと思っていた。世界で初めてのカラー展示だったというのは確かにすごいねとなる。でも、現代で自分がSNSに投稿しているような写真をあの時代に撮って展示した、ということなんだ、と説明を受けて腑に落ちた。言われるまで彼の写真を見てそんなこと思ったことなかったなあ。
後は、1枚で成立する写真(メディア)から複数枚で意味を持たせるようになってきた(写真集)話や、ライアン・マッキンレーがソローの「森の生活」から始まるコンテキストの上にあったり、アレック・ソスはロバート・フランクの「アメリカンズ」と同じように路上スナップの流れのものだ、という話を聞く。前に話を聞いた時もそうだけど、現代アート系の作品というのは美術史・歴史を含む、ヨーロッパ・アメリカの背景を知って、その上でいろいろ見たいと思うようになった。
次はついに最終回(さらに次にエクストラ回があるけど)だ。